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2021年12月24日



犬も虫歯になるの?

こんにちは!フレンチブルドッグ専門店BOOHの増田です!

「最近、お家のワンちゃんの歯が汚いわ。それに口臭も気になるし、ワンちゃんも歯のケアをしないといけないのかしら?」

そのお悩みにお答えします。

本日は、ワンちゃんの歯に関することについてご紹介していきます!

人と犬の歯の違い

私達人は毎日歯磨きをしていないと、むしばになってしまいますよね?こんなことは常識だと思います。

では、ワンちゃんの場合はどうでしょう?人と同じく虫歯になってしまうのでしょうか?

 

実は、ワンちゃん達は人の口腔環境と同じではないので、虫歯にはなりにくいです。
しかし一方でワンちゃんは歯石が溜まりやすく、歯周病の危険性が出てきます。

犬が虫歯にならない理由

犬が虫歯にならない理由は大きく3つあります。

・唾液が弱アルカリ性であるため

まず虫歯の原因となる虫歯菌は、弱酸性の環境を好みます。
人の口腔内のpHが6.5〜7.0の弱酸性で虫歯菌が繁殖しやすいため、虫歯がでてしまうのはわかりますね!
一方ワンちゃんはpHが8.0の弱アルカリ性のため虫歯菌があまり繁殖ができないのです。

・口の中に糖分が少ない

虫歯菌の好物、栄養源は私も好きな糖分です。この糖分を栄養源に繁殖をしていきます。
人の口の中には「アミラーゼ」という消化酵素があります。「アミラーゼ」はデンプン等、炭水化物を分解する働きがあるので、口の中で虫歯菌の栄養源となる糖分を生み出してしまいます。

しかし、ワンちゃんの口の中にはこの消化酵素「アミラーゼ」はありません。よって口の中には糖分があまり無いのです。

・歯の形状の問題

人の歯は臼型になっているため、歯のくぼみに食べかす等がたまり、これが虫歯菌の栄養になってしまいます。
比べて、犬の歯は尖っているため虫歯菌の栄養となる食べかす等も溜まりません。したがって、虫歯菌の繁殖もしにくいのです。

以上がワンちゃんが虫歯になりにくい理由となります。
しかし、虫歯になってしまう事例もあるのでおうちの子が虫歯のような症状がある場合は一度獣医さんに見てもらいましょう。

歯周病の問題

ワンちゃんが虫歯になりにくいとご紹介しましたが、ワンちゃんは人とは違い歯周病になりやすい特徴を持っています。
ですから、歯周病の予防として歯のケアはとても大事になってきます。

歯周病とは、細菌の集まりの歯垢が引き起こす炎症性疾患のことです。この歯垢は唾液中のミネラル分と結びついて歯石というものに変わります。この歯石の内部等に更に細菌が入り込み、悪影響を及ぼす毒素を出し続けます。

ワンちゃんが歯周病になりやすいのは、唾液が弱アルカリ性のため、歯石が溜まりやすい点です。
人もワンちゃんも食後24時間以内に歯に歯垢が溜まり始めます。人の場合は約20日程度で歯垢が歯石になってしまいますが、ワンちゃんの場合約2〜3日で歯石になってしまいます。

そして歯石ができてしまうと歯と歯の間に隙間ができ、そこに細菌が集まって炎症を起こし、歯周病に繋がってしまいます。

また、歯周病になってしまうと歯垢や歯石から発生するにおいや炎症により生じる膿などが「腐敗臭」のような口臭を発生させる原因になる場合があります。

歯周病の恐ろしさ

虫歯と歯周病の違いからして、人と犬のデンタルケアでは重要度が全く違ってきます。

虫歯になったとしても、虫歯は「歯の病気」に対して、歯周病は「歯の周りの病気」になります。歯周病になってしまうと、そこからまた違う病気に発展してしまいます。酷い場合だと内臓疾患につながり、命を脅かすようになってしまうので、ケアはとても大事になってきます。

おうちのワンちゃんの口臭が気になっている方は要注意です。口臭のほとんどの原因が歯周病の前触れだからです。

2010年に「アニコム・パフェ株式会社」が行った歯科検診の調査では、780頭のワンちゃんのうち76.3%に歯垢の沈着、歯石が見つかりました。
その中で口臭が気になるワンちゃんも数多く見つかりました。

口臭に飼い主様が気づかない場合もよくあります。おうちの子の口臭が気になった場合は獣医に相談するのも一つの手だと思うので、気になる方はぜひ病院の方までお問い合わせください。

最期に

ワンちゃんのデンタルケアの重要性をこのブログを通してご理解頂けたでしょうか?

ワンちゃんも生きており、毎日歯を使っています。その歯のケアは私達飼い主しかできませんので、注意深く見てあげましょう!

 

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