2022年06月17日
ドッグフードに含まれる肉の違いについて
こんにちは!フレンチブルドッグ専門店BOOHの増田です!
ドッグフードを購入される際に、パッケージの成分表に「肉類」と表記されているものを見かけたことがありますでしょうか。
また違うパッケージには「鶏肉、ラム肉」と表記されており、この表記の仕方はメーカーごとに違うものであるかというと…特にそういうわけではなさそうです。この「肉類」と「鶏肉、ラム肉」の表記の仕方の違いには何か意味があるのでしょうか。
お肉のランク
私達人間で言うお肉のランクといえば、和牛の「A5ランク」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。日本ではお肉のランクをアルファベッドのA~Cに分け、さらにそれを1~5でランク分けする分類方法が採用されています。
USDA:ミートの格付けについて
USDAとは、食肉先進国であるアメリカでも採用されているお肉の格付け方法です。日本の方法もこのUSDA法を参考にしており、格付けは全部で8段階あります。
※USDA(アメリカ農務省)ミートの格付け8段階
1.Prime:最もジューシーな肉。霜降り・テンダーカット
2.Choice: 霜降り・テンダーカットであるが、Primeより若干下のグレード
3.Grade A(スタンダード): ジューシーではなく、テンダーカットでもないが、標準的な柔らかさ。一般的に人間が食するグレード
4.Commercial: ひき肉用
5.Utility:サンドイッチ・ホットドッグ用
6.Cuttings:缶詰肉、最も低級の肉であるが人間用の食材として使用される
7.Other Use:人間用の食材としては使用禁止
8.Grade D(3D Meat):Dead=死亡した、Diseased=疾病のある、Dying=瀕死状態
では、ドッグフードに使われているお肉はどの段階のものなのでしょうか?
ドッグフードに使用されているお肉は?
一般的にドッグフードに使用されているお肉はこの格付の中の7.8番目と言われています。
粗悪な品質のものが使用されていることがよく分かると思います。
問題となっているお肉
USDAの格付けでは、最も悪いお肉は3Dミート(Dead=死亡した、Diseased=疾病のある、Dying=瀕死状態)となっていますが、ドッグフードの場合はこれにもう一つ追加した、4Dミート:Disabled(障害のある)が使用されており、この4Dミートがいま大きな問題になっています。近年のペットも家族の一員と見ることから、このようなものを食べさせてはいけないという世論が広がっているようです。
激安ドッグフード
それではどんなドッグフードに問題があるのでしょうか?
市販に販売されているドッグフードでも激安のドッグフードは比較的危険性が高く、また製品の容量が多いのにかかわらず安い値段で購入できてしまうようなフードもやめておきましょう。
4Dミートのような質の悪いものを使っているとワンちゃんはあまり口にしたがらないものです。野生の動物は危ない臭いがするものは食べない本能を持っていると言われぐらいなので、ワンちゃんは質が悪いものはあまり食べようとしません。「だけと、値段が安くてもうちの子はよく食べるわ」と思われている飼い主様もいるでしょう。ですが、安いドッグフードにはワンちゃんが食べたくなるような工夫がされています。その工夫とは、油をよく使っているということです。
油分が多いものはワンちゃんが食べやすいため、そういうドッグフードは油を沢山使っているのです。この油を沢山使っているフードは私達で言うところのマクドナルドみたいなものです。確かに美味しく、食べたいですが毎日食べ続けたら健康的に育つかと言うとそうではないですよね。
良質なドッグフード
良質なドッグフードかどうかを見極めるには成分表を確認してみるとわかりやすいです。質のいいものを使っているメーカーさんは「ラム肉、鶏肉」としっかり表記があります。さらに安心できるメーカーさんだと「ラム肉」でもどこの部位を使っているかも表記があるので、そういったフードを見つけた場合は信じてもいいでしょう。
逆に、あまり聞き慣れない化学調味料や肉類(鶏、豚)のような曖昧な表現をしている成分表は疑ってかかった方がいいです。もしかすると、4Dミートのような質の悪いものが使われている可能性があります!
まとめ
ここまで、お肉という表現でも質の悪いもの良いものの違いを見てきましたが、どうだったでしょうか?もしかすると「私買ってしまっている…」という方もいらっしゃるかもしれませんね。近年人が食べれる食材を使っているヒューマングレードのドッグフードも多くなって来ていますが、未だにこのような質の悪いフードが存在していますのでフードを探される際は十分に気をつけましょう。