2021年12月16日
~犬のスキンケア~
こんにちは!フレンチブルドッグ専門店BOOHの増田です。
犬にもスキンケアが必要なの?
意外に思われている方も多いと思います。現在12月の中旬ですが、ここからさらに乾燥が酷くなる時期に突入します。
特に1月は一年の中で一番湿度が下がり、乾燥が酷い月だと言われています。ワンちゃんの皮膚も乾燥によって問題がよく出てくる時期です。
今回はそんな保湿についてご紹介していきます!
犬の皮膚について
私たちの身近な存在のワンちゃん達は、人とは違って皮膚の上に毛があり一見人よりも丈夫そうと思われがちですが、実は逆なんです。
ワンちゃんは毛があるため、皮膚の厚さは私たち人の三分の一程度しかありません!そのため、ワンちゃんの皮膚はとてもデリケートなのです。
また、ワンちゃんは毎日シャンプーをするわけではありません。そのため乾燥を意識する場面はあまりないと思います。
しかし、健康な皮膚の子でもシャンプー後は水分が抜けてしまいやすい状態になっています。そしてアトピーのワンちゃん達はもともと皮膚のバリアが弱く、水分が抜けやすいということもわかっています。
そのため、シャンプー後に皮膚の弱い子やアトピーの子は頻繁に保湿をしてあげましょう。皮膚が弱く、アトピー好発犬種である柴犬やフレンチブルドッグ、シーズー、ウエストハイランド・ホワイトテリアなどは子犬の頃から保湿をしてあげることをおすすめします。
ケアの方法
保湿と一言で言っても、保湿の方法はいくつかあります。
スプレータイプのものや、ジェル、クリーム、ローションと一番使いやすいく続けやすい物を選びましょう。ただし、長毛のワンちゃんにベタベタするようなクリームタイプ等は汚れの原因になるので、ワンちゃんの体質に合わせて選びましょう。
では保湿剤の種類はご紹介しましたので、続いては成分に付いて少しふれていきます。
保湿剤に入っている成分は、メーカーによって様々です。その様々な種類の中でも「セラミド」という成分は皮膚の中の水分量を増やしてくれるのでおすすめです。どこのメーカーのものにするか迷った場合は是非参考にしてみてください。
セラミド・・・皮膚の中の細胞の隙間を埋め、細胞から水分が抜けない働きを持つ
注意すべきこと
保湿する場面ですが、シャンプーのあとはもちろんのこと散歩から帰ってきた後等に肉球を保湿してあげましょう。この時期、肉球は乾燥によって肉球割れを引き起こすことがあるので、乾燥している時期は気をつけて見てあげましょう!
シャンプーでは、汚れと一緒に皮膚のバリア機能を担ってくれていた皮脂まで洗い流してしまいます。人間でさえこの皮脂が回復するのは約4時間と言われています。そしてワンちゃんの場合は数日かかります。この理由により、シャンプーのやり過ぎはかえって皮膚を荒れさせてしまう原因となります。
そしてシャンプー後は皮膚のバリア機能は著しく弱っています。もし洗った後乾かさないでいると、皮膚のバリア機能は弱っているので乾燥など外部刺激ですぐに荒れてしまいます。肌表面もカサつきや肌荒れがしやすくなってしまいますので、注意しましょう。
よってシャンプー後は、保湿をしなければ無防備のままワンちゃんは過ごすことになってしまうので、保湿は大切なのです。
まとめ
今回ご紹介したものをまとめると・・・
☑ ワンちゃんの皮膚は人の皮膚の三分の一厚さしかないためとてもデリケート
☑シャンプー後は保湿をしてあげるといい
☑シャンプー後はバリア機能を担っている皮脂まで落ちてしまい、無防備になってしまう
☑保湿剤を選ぶときはワンちゃんに合うものを
お家の子は大丈夫と思われている方もいらっしゃると思いますが、人間の赤ちゃんでは「毎日しっかり保湿をおこなった新生児はアトピー性皮膚炎になりにくい」という研究結果が出ています。
今は大丈夫でも先のことを考えるのであれば、保湿をするという選択肢も素晴らしいと思いませんか?