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2022年02月25日



〜肛門腺のお話〜

こんにちは!フレンチブルドッグ専門店BOOHの増田です。

本日は、ワンちゃん、ネコちゃんの「肛門腺」のお話をしていきます!

ワンちゃん、ネコちゃんを飼われたことがある方は聞いたことがあるかもしれませんが、今一度確認しておきましょう!!

肛門腺とは

肛門嚢(のう)と呼ばれる袋状の器官です。

ニオイをつけるマーキングの役割をもち、中には液状の分泌物が溜まっています。
よく散歩などでワンちゃん同士会うとお尻のニオイをかぎ合う行動を見かけませんか?
あれは相手の分泌物のニオイをかぎ、認識するための行動で、ワンちゃんそれぞれに違うニオイがついているのでそれを確認しています。

また、お家等でワンちゃんがおしりを床に擦りつけて歩く姿をみかけたことはありませんか?もしあるのだとしたらそれは病気のサインかもしれません….

肛門腺がたまると起こる症状

おうちの子がお尻を床にスリスリしているのには、原因が明確にあります。

考えられる原因は以下の4つほどあります。

・肛門腺がたまっている。
・炎症を起こしている
・かゆみを感じている
・寄生虫等の何らかの疾患が起こっている

それぞれ深堀していきましょう。

肛門腺が溜まっている場合

大型犬やネコちゃん達はこの肛門腺の分泌物を殆どの場合、排泄と一緒に出しています。
しかし、小型犬や生まれつき出にくい子は自然には出てきてはくれません。
自然には出て来ないので、私達が出さないかぎり、どんどん分泌物が溜まっていきます。
そうすると、ワンちゃん達も違和感を覚え、床にお尻を擦るといった行動をするようになります。お尻にどんどん違和感が出てくると、気持ち悪いと思うので1月に1度肛門腺を絞ってあげましょう。
太っている子や、ワンちゃんの種類によっては肛門腺が奥まっていて普通の子よりも絞りにくい子がいます。

※フレンチブルドッグ、ボストンテリア、コーギーなどに多くみられます。おうちで難しい場合は動物病院やトリミングサロンに相談してみましょう。

痒みを感じている場合

よく見受けられるのが、うんちが肛門付近に付着したまま乾いたり、トリミングなどで肛門周りにバリカン負けをおこしていたり、下痢で肛門周囲が荒れることなどで痒みを感じてお尻を擦り付けるしぐさをすることがあります。
この場合は、荒れている箇所に保湿成分が入ったクリームを塗ってあげたりして、荒れの進行を防ぎましょう。

炎症が起きている場合

肛門腺が何らかの原因で炎症を起こしてしまう。肛門腺炎というものがあります。
この疾患は分泌物が上手く排出できずに、溜まってしまい肛門線が破裂してしまう疾患に繋がることもあります。(肛門腺破裂)
特に、高齢・便秘気味・下痢・肥満の子に多く見られます。

寄生虫等の疾患の場合

稀ではありますが寄生虫に感染している場合もあります。
便に白い糸状の物体が混ざっていたり米粒のような白い点々が混ざっていると
回虫や瓜実条虫といった寄生虫に感染している可能性があります。
寄生虫が肛門付近に付着し、違和感を感じおしりを床に擦り付けたりします。
このような便が見られたら動物病院に便を持っていき検便してもらうことをおすすめします。

最後に

今回は「肛門腺」についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

今までなんとなく知っていたという方はこれを機に知識として身につけておきましょう!

お尻を擦るというしぐさはとっても可愛らしいですが、ワンちゃんから飼い主様への助けてのサインかもしれないのでおうちの子のあまり見かないしぐさは注意すようにしましょう!

最後になりますが、「肛門腺絞り」はワンちゃん達にとって大切なケアになりますので、お家で行うのが難しい場合はペットサロン等を頼りましょう!

では、これからもおうちの子の健康を守っていきましょう!

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